ふちこまのインスタント家庭の医学 


その7 躁うつ病の検査と判定  あなたは、大丈夫ですか?

躁うつ病とは
 躁うつ病は、感情の浮き沈みが極端な状態で、周期的に現れる病気です。
うつ状態になると、憂うつな気分になって、なにごとにも悲観的に物事を考えるようになります。
逆に、躁の状態では気分が異常に高揚して言動が活発になり、自己中心的で人の言葉に耳をかさなくなって
日常生活に支障が出て来ます。こうした病的な状態が過ぎると、まったくの健康な状態にもどります。

躁うつ病の種類
躁うつ病には、うつ状態だけが現れる単極性うつ病と、うつと躁の状態が交互に現れる双極性うつ病(単に躁うつ病ともいう)
とがあります。発症する頻度は、単極性うつ病の方が多く、約4分の3を占め、残りが双極性うつ病です。
 双極性うつ病は比較的若い人に多く、単極性うつ病は30歳前後から増え始めます。45歳以上に多い単極性うつ病は
初老期うつ病ともいいます。

自己診断による判定
 自己診断による情意テストを行って判定しますが、患者の症状が重篤な場合には行われません。
テストには、下記の
SDSelf-rating epression cale)とよばれる判定表がよく用いられます。                          
自分でテストして、躁うつ病の可能性があれば主治医や専門医を受診しましょう。


SDSによる判定テスト

次の質問を読んで、現在のあなたの状態にもっともよく当てはまると                  左表の〇印のある欄に該当する
  思われる欄に〇をつけてください。すべての質問に答えてください。                     点数を評価点の欄に記入する。

    年齢
身長(cm)
ないかたまに と き ど き かなりのあいだ ほとんどいつも ないかたまに と き ど き かなりのあいだ ほとんどいつも
評価点
1. 気が沈んで憂鬱だ
2. 朝がたは いちばん気分がよい
3. 泣いたり 泣きたくなる
4. 夜よく眠れない
5. 食欲は ふつう
6. まだ性欲がある    (独身者の場合)
                    異性に対する関心がある
7. やせてきたことに 気づく
8. 便秘してる
9. ふだんよりも 動悸がする
10.何となく 疲れる
11.気持ちはいつもよりさっぱりしている
12.いつもとかわりなく仕事をやれる
13.落ち着かず じっとしていられない
14.将来に 希望がある
15.いつもより いらいらする
16.たやすく 決断できる
17.役に立つ 働ける人間だと思う
18.生活は かなり充実している
19.自分が死んだほうがほかのものは
   楽に暮らせると思う
20.日頃していることに満足している
粗 点

*評価点の合計が23〜47点は正常、30〜59点は神経症、53〜67点はうつ病の可能性がある。(三京房発行 「日本版SDS」より)




安藤 幸夫著 ●ホーム・メディカ 安心ガイド●病院の検査がわかる 検査の手引き 改定三版   小学館