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                    蟯虫 Enterobius vermicularis
                      ギョウチュウは、夜つくられる。

病害性 虫卵:メスは尾端部で体を支えつつ産卵する為、その刺激で肛門周囲や会陰部がかゆくなり、
皮膚炎や湿疹、膿痂炎などを起こす。さらには、不眠症や神経症をきたすこともある。
成虫:色白細面の外見に似合わず、かなりしつこい。まれに大腸炎、虫垂炎、膀胱炎を起こす。
ライフサイクル ヒトの肛門周囲に産み落とされた虫卵は、数時間で感染可能な幼虫包蔵卵になる。これが
ヒトの体内に入ると十二指腸で孵化、幼虫は盲腸に達し成虫になる。メスは子宮内が虫卵で
一杯になると、ヒトが夜眠っている隙に腸管を下って肛門から這い出し、周囲の皮膚上に
思いっきり産卵して(およそ1万個!)、死ぬ。
体長 虫卵: 45〜50×25〜30μm
成虫:♂2〜5×0.1〜0.2mm    ♀8〜13×0.3〜0.5mm
住まい 虫卵:肛門周囲、会陰部の皮膚上
成虫:盲腸およびその周辺
感染経路 虫卵はヒトの手に便乗する。肛門周囲を掻くなどして手指に付着した虫卵、シ−ツや床の上に
落ちた虫卵が、口から侵入する。
弱点 駆虫薬ピランテル・パモエイト(コンバントリン)に弱い。虫卵検出にはセロファンテ−プ法による
肛門検査を、早朝起床時に数日間連続して行うとよい。
コメント 幼児とその両親の世代に限って言えば、日本で今最も寄生率が高い(5〜10%)。家庭内や
幼稚園などで、家族感染や集団感染のみられるケ−スが多い。部屋の掃除を十分に行う、
下着やシ−ツを清潔にする、爪を切る、手をきれいにするなどの習慣をつけたい。

中にすでに幼虫を内臓している卵



                           勇気のある方は、下にある画像もご覧下さい


















                                 
                                  成虫(上) セロファン上の卵(中) 卵のアップ(下)


参考文献
●藤田 紘−朗 監修  「パラサイト・ワ−ルドへようこそ」 潟oイエル・メディカル
●臨床検査シリ−ズ 寄生虫鑑別アトラス 佐伯英治・升 秀夫・早川典之 メディカルサイエンス社 

          


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