広節裂頭条虫 Diphyllobothrium latum
                      威風堂々。
                 サナダ一族が誇る、心やさしき長男坊

病害性 成虫:なりはデカイが気はやさしい。下痢、腹痛、腹部膨満感、悪心などの消火器症状や倦怠感、
体重減少、めまいなどを示すこともあるが、一般的には無症状。感染者はある日突然、排便時に
長〜い虫体が肛門から出てきて腰を抜かすハメになる。
ライフサイクル 糞便とともに外界に出た虫卵は、水中で発育して中にコラシジウムを生じる。これが孵化して
水中に遊出し、ケンミジンコ(第1中間宿主)に摂取されるとプロセルコイドとなる。
これをサケやマスなどの魚類(第2中間宿主)が摂取すると、筋肉内に移行してプレロセルコイド
になる。ヒトなどの終宿主に摂取されると小腸内でぐんぐん成長し、約1ヶ月で成虫となる。。
体長 虫卵:60〜70×40〜50μm
成虫:5m〜10m×1.0m×1.5cm
住まい 小腸
感染経路 サクラマス、サケ、カラフトマスなど。これらを生で食べることにより、経口的にヒトに侵入する。
(別名 fish tapeworm)
弱点 駆虫薬プラジカンテルに弱い。診断は排出された体節を同定するか、遠心沈殿集卵法により
糞便中の虫卵を検出して行う。
コメント いわゆる”サナダムシ”。体長が最大20mに達することもある一方、自覚症状は軽い下痢や
腹痛くらいで、サイズといい性格のよさといい、右に出るものなし。北欧では広節裂頭条虫貧血
が報告されているが、日本ではほとんど報告がない。それだけ日本人とは相性がいいのかも。
こんな虫なら、キセイ緩和もスムーズにいく?なお、駆虫の際は頭節の排出を確認すること。

条虫類擬葉目の幼虫の形態: *虫卵から孵化した幼虫  第1次幼虫  第2次幼虫(ヒトへの感染幼虫)        
、日本では適応症として承認されていない。


             勇気のある方は、下にある画像(但し,良い画像が間に合わなかったので絵です)もご覧下さい















                                   
                           


参考文献
●藤田 紘−朗 監修  「パラサイト・ワ−ルドへようこそ」 潟oイエル・メディカル
●臨床検査シリ−ズ 寄生虫鑑別アトラス 佐伯英治・升 秀夫・早川典之 メディカルサイエンス社